降圧薬の副作用は、薬の種類によって出方が違います。多くは軽い症状ですが、まれに急いで受診が必要なものもあります。代表的なものは、カルシウム拮抗薬での足のむくみ、ACE阻害薬での空咳、利尿薬での血液中のナトリウムやカリウムの変化です。気になる症状が出ても自己判断で薬をやめず、いつから・どんな症状かを記録して主治医に伝えれば、薬の量の調整や別の薬への変更で対応できることがあります。ただし、唇・舌・のどの腫れや息苦しさがあるときは、すぐに医療機関を受診してください。
この記事では、降圧薬の主な種類ごとの副作用の特徴、大規模な研究から見えてきた「副作用で薬をやめる人」の状況、副作用かもしれないと思ったときの動き方を、一次文献とガイドラインをもとに解説します。薬の変更や中止は個々の状態によって異なりますので、必ず主治医・薬剤師と相談してください。
降圧薬の副作用が薬の種類ごとに違うのはなぜ?
降圧薬は、血管を広げる、体の水分や塩分を排出する、心臓の働きを調整するなど、血圧を下げる仕組みがそれぞれ異なります。そのため、効き方だけでなく、起こりやすい副作用も薬の種類によって変わります。日本高血圧学会のガイドライン(JSH2025)では、心血管病の予防効果が確かめられている主な降圧薬として、長時間作用型のジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、少量のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬が挙げられています。それぞれに適した病気や注意すべき点があり、薬を選ぶときはそれらを踏まえて検討するとされています(出典:Ohya Y, et al. Hypertens Res 2025「Key highlights of the JSH2025」)。
どの種類の薬にも共通するのは、血圧が下がりすぎたときのふらつきや立ちくらみです。JSH2025でも、降圧にあたっては症状を伴う低血圧や起立性低血圧、急性腎障害、高カリウム血症などの電解質の異常に注意しながら進めることが示されています(出典:同上)。立ちくらみについては、高血圧と起立性低血圧の記事で詳しく解説しています。また、薬の種類や特徴の全体像は降圧薬の種類と効果にまとめています。
副作用で薬をやめる人はどのくらいいるのか?
降圧薬の副作用を大きな視点で見た研究として、まずトモポロスらのメタ解析があります。プラセボ(偽薬)と比べた38件の試験(合計147,788人)を統合したところ、副作用が理由で治療をやめるリスクは、プラセボに対して利尿薬が2.23倍、β遮断薬が2.88倍、カルシウム拮抗薬が2.03倍、ACE阻害薬が2.78倍でした。一方、ARBは1.13倍で、統計的にはっきりした差は認められませんでした。降圧薬どうしを直接比べた37件の試験(合計242,481人)でも、ARBだけが他の種類より副作用による中止が有意に少ないという結果でした(出典:Thomopoulos C, et al. J Hypertens 2016;34:1921-1932)。
2026年にJAMAに発表されたネットワークメタ解析は、さらに規模が大きく、716件の無作為化試験(159,362人)を対象にしています。追跡期間は平均8.6週間と短期の試験ですが、プラセボと比べた副作用による中止は、カルシウム拮抗薬の単独(オッズ比1.43、リスク差1.2%)、ACE阻害薬とカルシウム拮抗薬の併用(オッズ比1.46)、β遮断薬とサイアザイド系利尿薬の併用(オッズ比1.58)で有意に増えていました。反対に、ARBを含む組み合わせはいずれも中止が少なく、ARB単独(オッズ比0.73、リスク差−0.8%)とARBとカルシウム拮抗薬の併用(オッズ比0.61、リスク差−1.2%)では、プラセボより有意に少ない結果でした。また、どの治療でもめまいは増え、頭痛はカルシウム拮抗薬以外で減っていました(出典:Wang N, et al. JAMA 2026「Adverse Effects and Treatment Discontinuation of Blood Pressure–Lowering Drugs and Combinations」、要旨で確認)。
ここで大切なのは、これらを「この薬が優れている」という順位表のように読まないことです。研究は短期間の試験の集計であり、著者自身も、結果が個々の患者さんには当てはまらない場合があると述べています。薬の選択は、血圧の高さのほか、年齢、糖尿病や腎臓病などの持病、他の薬との飲み合わせ、これまでの副作用の経験を踏まえて医師が判断します。研究の数字は、「副作用の出方は薬や組み合わせで違い、合わなければ変えられる選択肢がある」ことを示すものと受け取るのがよいでしょう。
カルシウム拮抗薬:足のむくみが主な副作用
カルシウム拮抗薬で最もよく知られている副作用は、足首やすねのむくみ(末梢性浮腫)です。無作為化試験を統合したマカニらの解析では、むくみの頻度はカルシウム拮抗薬で10.7%、対照群で3.2%でした。むくみが理由で薬をやめた人はそれぞれ2.1%と0.5%で、服用期間が長くなるほど増える傾向がありました。種類による差も大きく、ジヒドロピリジン系では12.3%、ジルチアゼムやベラパミルなどの非ジヒドロピリジン系では3.1%でした。さらに、高用量では低用量の約2.8倍(16.1%と5.7%)にのぼり、薬の量とも関係していました(出典:Makani H, et al. J Hypertens 2011;29:1270-1280)。
むくみが起こる理由は、この薬が毛細血管に入る手前の細い動脈を主に広げ、毛細血管の中の圧力(静水圧)が高まって、水分が血管の外に出やすくなるためと考えられています。一方、ACE阻害薬やARBは毛細血管の出口側の静脈も広げて圧力を整えるため、カルシウム拮抗薬に組み合わせるとむくみを防いだり、軽くしたりできることが報告されています。アムロジピン10mgを1日1回服用した患者さんのうち、積極的に調べた試験で25%にむくみがみられたという報告もあります(出典:de la Sierra A. J Hum Hypertens 2009;23:503-511)。
むくみのほかに、顔のほてり、頭痛、動悸を感じる人もいます。むくみは心臓や腎臓、静脈の病気など別の原因でも起こるため、「薬のせいだろう」と決めつけず、足のむくみが目立つようになったら主治医に伝えてください。量の調整や、他の種類の薬との組み合わせへの変更で軽くなることがあります。
ACE阻害薬:空咳と、まれな血管浮腫
ACE阻害薬の代表的な副作用は、痰を伴わない乾いた咳(空咳)です。報告される頻度は研究によって3.9%から35%と幅があります。135件の無作為化試験(45,420人)を統合した解析では、ACE阻害薬の咳のリスクはプラセボの2.21倍、ARBの約3.2倍、カルシウム拮抗薬の約5〜6倍でした。咳は服用開始から1か月以内に出ることが多く、薬をやめると1〜4週間でおさまること、女性や非喫煙者で多いこと、薬の量とは関係しにくいことも整理されています。この解析では、咳が出た場合の代わりの選択肢として、持病に応じてARBやカルシウム拮抗薬への変更が挙げられています(出典:Hu Y, et al. J Clin Hypertens 2023;25:661-688)。
頻度は低いものの、見逃してはいけないのが血管浮腫です。唇、舌、顔、のどなどが急に腫れる副作用で、ACE阻害薬による頻度は0.1〜0.2%程度とされます。ただし、飲み始めて早い時期だけでなく、数年たってから起こることもあり、実際の頻度はもっと高い可能性も指摘されています。黒人のアメリカ人などでは頻度が最大3倍高くなるとされています。のどが腫れると呼吸が苦しくなるおそれがあるため、疑われるときは直ちにACE阻害薬を中止し、緊急での対応と別の種類の降圧薬への切り替えが必要になります(出典:Vleeming W, et al. Drug Saf 1998;18:171-188)。唇やのどの腫れ、息苦しさ、声のかすれが急に出たときは、様子を見ずに受診し、必要なら救急車を呼んでください。
ARB:副作用は少ない傾向だが、血液検査での確認が大切
ARBは、前述のとおり副作用による中止が比較的少ない種類です。ただし、副作用がまったくないわけではなく、血圧が下がりすぎたときのふらつきのほか、血液中のカリウムが増える高カリウム血症や、腎臓の働きの変化に注意が必要です。これは、ACE阻害薬にも共通する点です。JSH2025でも、降圧治療中には急性腎障害や高カリウム血症に注意することが示されています(出典:Ohya Y, et al. Hypertens Res 2025)。そのため、飲み始めや量を増やしたとき、腎臓の病気がある方、脱水を起こしやすい季節などには、血液検査でカリウムや腎機能を確かめるのが一般的です。吐き気や下痢、食事がとれない日が続くときは、薬の継続について主治医や薬剤師に相談してください。
また、ACE阻害薬やARBは、妊娠中や妊娠を希望する時期には慎重な判断が必要な薬です。妊娠の可能性がある方は、薬を受け取る前に必ず主治医へ伝えてください。
利尿薬:ナトリウムやカリウムの変化に注意
利尿薬は、体にたまった塩分と水分を尿として出して血圧を下げる薬です。高血圧では、主にサイアザイド系(またはサイアザイド類似)の利尿薬が少量で使われます。この種類の副作用で知っておきたいのが、血液中のナトリウムが下がる低ナトリウム血症です。サイアザイド系で治療中の外来患者951人のうち約14%に低ナトリウム血症(135mmol/L未満)があり、70歳を超えると4倍のリスクだったという研究や、高齢者の高血圧試験SHEPで、130mmol/L未満のナトリウム低下がクロルタリドン群4.1%、対照群1.3%だったという報告が紹介されています。低ナトリウム血症は、だるさ、吐き気、頭痛、ふらつき、転倒、注意力の低下などで気づかれることがあります。多くは服用開始から数週間以内に起こりますが、数年たってから現れることもあります(出典:Liamis G, et al. J Geriatr Cardiol 2016;13:175-182)。
同じ文献では、高齢、女性、やせている、糖尿病がある、利尿薬の量が多い、血液中のカリウムが低い、そして抗うつ薬の一部(SSRIなど)や痛み止めの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などを併用している場合が、低ナトリウム血症のリスクを高める要因として挙げられています。対策としては、リスクのある方には利尿薬を少量にとどめること、飲み始めの早い時期と定期的に血液中のナトリウムやカリウムを測ること、過去に低ナトリウム血症を経験した方では利尿薬の使用を避けることなどが示されています。市販の痛み止めを使うときや、新しく別の病院で薬が出たときは、利尿薬を飲んでいることを必ず伝えましょう。
利尿薬は、汗をたくさんかく夏や、下痢・嘔吐で水分が失われるときに、脱水や血圧の下がりすぎにつながることもあります。夏の血圧と脱水については、夏の血圧の変化と降圧薬の記事も参考になります。
β遮断薬やその他の薬の副作用
β遮断薬は、心臓の拍動を落ち着かせて血圧を下げる薬で、狭心症や心不全、頻脈などを合わせもつ方で使われることが多い種類です。脈がゆっくりになる、だるさや疲れやすさ、立ちくらみなどが出ることがあり、前述のメタ解析でも、副作用による中止はプラセボに対して2.88倍と比較的高い数字でした。ただし、動悸や狭心症などの症状を抑える目的でも使われる薬であり、急にやめると脈の乱れや症状の悪化を招くことがあります。気になる症状があっても、自己判断での中止は避け、まず主治医に相談してください。
副作用かもしれないと思ったときの動き方
副作用の疑いがあるとき、いちばん避けたいのは、自分の判断で薬をやめたり、量を減らしたりすることです。血圧が急に上がり、脳卒中や心臓の病気のリスクが高まることがあります。薬をやめてよい条件については、降圧薬はやめられる?の記事で解説しています。次のように落ち着いて対応しましょう。
- 症状と時期を記録する:「いつから」「どんな症状が」「1日のうちいつ強いか」を、家庭血圧の記録(血圧の正しい測り方)と一緒にメモします。
- 薬は自己判断で中止せず、主治医か薬剤師に連絡する:次回の受診を待てない場合は、電話で相談します。
- 飲んでいる薬をすべて伝える:他院の薬、市販薬、サプリメントも含めてお薬手帳を見せ、飲み合わせを確かめてもらいます。
- 急ぎのサインがあれば、すぐに受診する:唇・舌・顔・のどの腫れ、息苦しさ、意識がぼんやりする、けいれん、強い脱力などがあるときは、予約を待たず受診し、必要なら救急車を呼びます。
症状が副作用かどうかは、血液検査や診察で確かめないと分からないこともあります。相談した結果、薬の量を調整する、別の種類に変える、2種類の薬を1つにまとめた配合薬にするなど、いくつかの選択肢が検討されます。
副作用を減らし、治療を続けるための工夫
JSH2025の治療の進め方(STEP戦略)では、まず主要な降圧薬の1種類から始め、血圧が目標に届かない場合に2種類、3種類と組み合わせていく際、患者さんに治療を強める理由を説明し、飲みやすさや副作用を継続的に確かめることが重要とされています(出典:Ohya Y, et al. Hypertens Res 2025)。つまり、副作用は「がまんするもの」ではなく、治療を調整するための大切な情報です。ここまで紹介したように、むくみにはACE阻害薬やARBとの併用、咳にはARBへの変更、低ナトリウム血症のリスクには少量での使用や定期的な血液検査と、多くの場合に打てる手があります。
受診のたびに、家庭血圧の記録、気になる症状、飲み忘れの有無を伝えると、副作用なのか、血圧そのものの変動なのか、判断しやすくなります。血圧が下がりすぎていないかを確かめるためにも、朝と晩の家庭血圧を続けましょう。なお、薬を飲んでいても家庭血圧が下がらないときは、薬が効きにくい高血圧の記事で確認したいポイントを紹介しています。
まとめ
- 降圧薬の副作用は種類で異なり、カルシウム拮抗薬はむくみ、ACE阻害薬は空咳と、まれな血管浮腫、利尿薬は低ナトリウム血症などの電解質の変化が知られている
- 大規模な研究では、副作用による中止は薬の種類や組み合わせで差があるが、結果は短期試験の集計であり、個々の患者さんにそのまま当てはまるとは限らない
- 副作用が疑われても自己判断で中止せず、症状と時期を記録して主治医・薬剤師に相談する。副作用の確認には血液検査が役立つことがある
- 唇・舌・のどの腫れや息苦しさは、すぐに受診が必要なサイン
血圧の相談ができるクリニック
本サイトを運営する株式会社ENの関連法人・医療法人社団季邦会では、首都圏5拠点で高血圧をはじめとする生活習慣病の外来を行っています。健診で血圧を指摘された方、家庭血圧が高めで迷っている段階の方もご相談いただけます。
- いびき・睡眠時無呼吸「高血圧といびきの」神保町駅前内科クリニック高血圧・いびき・睡眠時無呼吸。神保町駅A3出口 徒歩1分。オンライン診療対応。予約・詳細を見る
- 甲状腺・睡眠時無呼吸巣鴨クリニック内科・糖尿病内科・甲状腺内科。睡眠時無呼吸にも対応。Web予約・Web問診。予約・詳細を見る
- 甲状腺内科街のクリニック 大島駅前内科・糖尿病甲状腺内科・呼吸器内科。予約・詳細を見る
- 甲状腺内科・土日診療街のクリニック 立川・村山内科・糖尿病内科・甲状腺内科・呼吸器内科。土日診療、在宅医療・オンライン診療。予約・詳細を見る
- 内科・呼吸器内科街のクリニック 日野・八王子内科・呼吸器内科・糖尿病内科など。予約・詳細を見る
※ 本サイトは株式会社ENが運営しています。掲載のクリニックは当社の関連法人である医療法人社団季邦会が運営する診療所です。
お近くの医療機関を地域や診療科から探したい方へ他のクリニックを探す
この記事が含まれるガイド
あわせて読みたい
この記事の監修者
鎌形博展株式会社EN 代表取締役兼CEO、医療法人社団季邦会 理事長
救急医療の最前線で培った臨床経験をもとに、現在は医療法人社団季邦会(首都圏7拠点)の理事長として、高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の診療にあたっています。日々の診療で得た知見を本メディアの監修に活かしています。
専門科目
所属・資格
- 日本救急医学会
- 日本災害医学会所属
- 社会医学系専門医指導医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 国際緊急援助隊・日本災害医学会コーディネーションサポートチーム
- ICLSプロバイダー(救命救急対応)
- ABLSプロバイダー(熱傷初期対応)
- Emergo Train System シニアインストラクター(災害医療訓練企画・運営)
- FCCSプロバイダー(集中治療対応)
- MCLSプロバイダー(多数傷病者対応)
研究実績
- 災害医療救護訓練の科学的解析に基づく都市減災コミュニティの創造に関する研究開発 佐々木 亮,武田 宗和,内田 康太郎,上杉 泰隆,鎌形 博展,川島 理恵,黒嶋 智美,江川 香奈,依田 育士,太田 祥一 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 41 (1), 107-112, 2017-01
- 基礎自治体による互助を活用した災害時要援護者対策 : Edutainment・Medutainmentで創る地域コミュニティの力 鎌形博展, 中村洋 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 修士論文 2016
メディア出演
- フジテレビ 『イット』『めざまし8』
- 共同通信
- メディカルジャパン など多数
参考文献
- Ohya Y, et al. Key highlights of the Japanese Society of Hypertension Guidelines for the management of elevated blood pressure and hypertension 2025 (JSH2025). Hypertens Res. 2025;48:2500-2511
- Thomopoulos C, Parati G, Zanchetti A. Discontinuations for adverse events attributed to different classes of antihypertensive drugs: meta-analyses of randomized trials. J Hypertens. 2016;34:1921-1932
- Wang N, et al. Adverse Effects and Treatment Discontinuation of Blood Pressure-Lowering Drugs and Combinations: A Network Meta-Analysis. JAMA. 2026(doi:10.1001/jama.2026.6214)
- Makani H, et al. Peripheral edema associated with calcium channel blockers: incidence and withdrawal rate. J Hypertens. 2011;29:1270-1280
- de la Sierra A. Mitigation of calcium channel blocker-related oedema in hypertension by antagonists of the renin-angiotensin system. J Hum Hypertens. 2009;23:503-511
- Hu Y, et al. Angiotensin-converting enzyme inhibitor induced cough compared with placebo, and other antihypertensives: a systematic review and network meta-analysis. J Clin Hypertens. 2023;25:661-688
- Vleeming W, et al. ACE inhibitor-induced angioedema. Incidence, prevention and management. Drug Saf. 1998;18:171-188
- Liamis G, Filippatos TD, Elisaf MS. Thiazide-associated hyponatremia in the elderly: what the clinician needs to know. J Geriatr Cardiol. 2016;13:175-182



