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高血圧はどこで診てもらう?診療科と医療機関の選び方

2026 9/01
医療機関
2025年3月3日2026年9月1日
高血圧はどこで診てもらう?診療科と医療機関の選び方

血圧が高いと指摘されたとき、「何科に行けばいいのか」「どんな検査をするのか」で迷う方は少なくありません。この記事では、高血圧を診てもらう診療科の考え方、受診前に準備しておくとよいこと、そして原因を詳しく調べたほうがよい場合について整理します。

目次

高血圧は何科で診てもらう?

高血圧の診療は、内科が基本の窓口になります。かかりつけの内科があれば、まずはそちらで相談するのが一般的です。そのうえで、背景にある原因や合併している状態によって、内科・循環器内科(血圧そのものの管理や心臓への影響の評価)、糖尿病内科・代謝内科(糖尿病や脂質異常症を併せ持つ場合)、内分泌内科(甲状腺や副腎などホルモンの異常が疑われる場合)、呼吸器内科(いびきや睡眠時無呼吸が関係している場合)、腎臓内科(腎機能の低下がみられる場合)が関わることもあります。「どの科に行けばよいか分からない」という場合も、まずは内科で相談すれば、必要に応じて適切な診療科や医療機関を案内してもらえます。詳しくは本態性高血圧と二次性高血圧の違いもご覧ください。

こんなときは原因を詳しく調べたほうがよい場合があります

高血圧の多くは本態性高血圧と呼ばれ、特定の原因を1つに絞れないタイプです。一方、はっきりした原因があって血圧が上がっている場合を二次性高血圧と呼びます。日本高血圧学会のガイドラインでは、40歳未満での発症、治療抵抗性高血圧、低カリウム血症、副腎腫瘍が偶然見つかった場合、高血圧の家族歴が強い場合などを、二次性高血圧の可能性を考えて評価すべき目安として挙げています(出典:日本高血圧学会「Key highlights of the Japanese Society of Hypertension Guidelines for the management of elevated blood pressure and hypertension 2025(JSH2025)」Hypertension Research誌)。次のような場合には、二次性高血圧の可能性を含めて検査が検討されることがあります。

  • もともと血圧が低めだったのに、若い年代で急に高くなった
  • 血圧の変動が大きく、発作的に高い値が出る
  • 複数の薬を使っても血圧が下がりにくい
  • いびきが大きい、日中の強い眠気がある
  • 動悸や手の震え、体重の急な変化を伴う

原因に応じて検査の内容は異なります。詳しくは原発性アルドステロン症と高血圧、甲状腺の病気による高血圧、褐色細胞腫、腎動脈狭窄症、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と高血圧の各記事にまとめています。JSH2025でも、治療を始める前の評価の中で二次性高血圧を除外することが、初診時に行うべき手順の一つとして位置づけられています。

受診前に準備しておくとよいこと

診察室で測る血圧は、緊張などの影響で普段より高く出ることがあります。家庭で測った血圧の記録があると、医師が普段の状態を把握しやすくなります。

  • 朝と晩、それぞれ決まった時間に測る
  • 数日分をまとめて記録しておく
  • 服用中の薬やサプリメントがあれば控えておく
  • 健康診断の結果があれば持参する

まとめ

高血圧はまず内科で相談するのが基本です。血圧の値そのものだけでなく、いつから、どのように変化したかが診断の手がかりになります。家庭血圧の記録を持って受診すると、より適切な判断につながります。若い年代での発症、急な変化、薬が効きにくいといった場合には、原因を詳しく調べる検査が検討されることもあります。気になる点があれば、遠慮なく医師に相談してください。

初診の前に準備しておきたいこと

高血圧で初めて医療機関を受診する際は、事前にいくつかの情報を準備しておくと、診察がスムーズに進みます。

  • 直近数日〜数週間の家庭血圧の記録(朝晩の測定値)
  • 健診結果(血液検査、心電図などの結果があれば)
  • 現在服用中の薬やサプリメントの一覧
  • 家族に高血圧・脳卒中・心臓病の既往がある場合はその情報
  • 気になる症状(動悸、頭痛、むくみなど)とその頻度

特に家庭血圧の記録は、診察室での1回の測定だけでは分からない普段の血圧の傾向を医師に伝えるうえで重要な情報になります。まだ家庭血圧計をお持ちでない場合は、受診前に上腕式の血圧計を用意しておくことをおすすめします。

セカンドオピニオンを検討してもよい場合

治療を続けてもなかなか血圧が下がらない、副作用が気になる、二次性高血圧の可能性についてもっと詳しく調べてほしいといった場合は、セカンドオピニオンとして高血圧を専門とする医師や、循環器内科・内分泌内科などの専門外来を受診することも選択肢のひとつです。かかりつけ医からの紹介状があれば、より専門的な医療機関での検査や相談がスムーズに進みやすくなります。「今の治療に納得できていない」と感じる場合は、遠慮せず主治医に相談するか、別の医療機関での意見を求めることも、自分の血圧管理に主体的に関わる方法のひとつです。

オンライン診療という選択肢

忙しくて通院の時間が取りにくい方や、症状が安定していて対面での診察が毎回必須ではない方にとって、オンライン診療は選択肢のひとつになります。血圧が比較的安定しており、処方の継続が中心となる通院であれば、オンライン診療に対応している医療機関を利用することで、通院の負担を減らせる場合があります。ただし、初診時や、体調の変化・新たな症状がある場合には対面での診察・検査が必要になることが一般的です。オンライン診療を希望する場合は、事前にその医療機関がオンライン診療に対応しているか、どのような場合に対面受診が必要になるかを確認しておくとよいでしょう。

参考文献

  • 日本高血圧学会「JSH2025 Key highlights」Hypertension Research誌

監修

監修:鎌形博展 株式会社EN 代表取締役兼CEO、医療法人社団季邦会 理事長

専門科目 救急・地域医療

所属・資格

  • 日本救急医学会
  • 日本災害医学会所属
  • 社会医学系専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 国際緊急援助隊・日本災害医学会コーディネーションサポートチーム
  • ICLSプロバイダー(救命救急対応)
  • ABLSプロバイダー(熱傷初期対応)
  • Emergo Train System シニアインストラクター(災害医療訓練企画・運営)
  • FCCSプロバイダー(集中治療対応)
  • MCLSプロバイダー(多数傷病者対応)

研究実績

  • 災害医療救護訓練の科学的解析に基づく都市減災コミュニティの創造に関する研究開発 佐々木 亮,武田 宗和,内田 康太郎,上杉 泰隆,鎌形 博展,川島 理恵,黒嶋 智美,江川 香奈,依田 育士,太田 祥一 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 41 (1), 107-112, 2017-01
  • 基礎自治体による互助を活用した災害時要援護者対策 : Edutainment・Medutainmentで創る地域コミュニティの力 鎌形博展, 中村洋 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 修士論文 2016

メディア出演

  • フジテレビ 『イット』『めざまし8』
  • 共同通信
  • メディカルジャパン など多数

SNSメディア

  • Youtube Dr.鎌形の正しい医療ナビ https://www.youtube.com/@Dr.kamagata
  • X(twitter) https://x.com/Hiro_MD_MBA

高血圧の診療が可能な関連クリニック
鎌形が理事長を務める医療法人社団季邦会の関連クリニックでは、高血圧を含む内科診療に対応しています。気になる症状がある方はご相談ください。

  • 「高血圧といびきの」神保町駅前内科クリニック(千代田区/神保町駅A3出口 徒歩1分) 高血圧・いびき・睡眠・不眠・肥満の内科診療。平日19時30分まで。原則予約制。オンライン診療にも対応。
  • 巣鴨クリニック(豊島区/巣鴨駅) 内科・糖尿病内科・甲状腺内科(内分泌内科)。女性医師が診療。Web予約・Web問診に対応。木・日・祝は休診です。
  • 街のクリニック 大島駅前(江東区/大島駅A5出口 徒歩1分) 内科・糖尿病甲状腺内科・呼吸器内科など。土日は午前診療。
  • 街のクリニック 立川・村山(立川市/玉川上水駅 徒歩1〜2分) 内科・糖尿病内科・甲状腺内科・呼吸器内科など。土日診療(金曜休診)。オンライン診療・在宅医療にも対応。
  • 街のクリニック 日野・八王子(日野市) 内科・呼吸器内科・糖尿病内科など。平日19時、土日13時まで。予約優先制。在宅医療にも対応。

お近くにお住まいでない方は、神保町駅前・立川村山でオンライン診療をご利用いただけます。
※ 本サイトは株式会社ENが運営しています。上記は当社の関連法人である医療法人社団季邦会が運営する診療所です。

関連リンク

  • 株式会社EN https://www.med-pro.jp/en/
  • 医療法人社団季邦会 https://wellness.or.jp/kihokai/
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  • 高血圧のリスクとは?放置すると怖い合併症
  • 『高血圧および心血管疾患を有する人々の治療における血圧目標』コクランレビュー2022年11月18日更新

この記事を書いた人

血圧の学校編集部のアバター 血圧の学校編集部

血圧の学校編集部は、医師・医学生・看護師・臨床工学技士・理学療法士・医療事務によって構成されています。すべての記事は鎌形博展医師(株式会社EN 代表取締役兼CEO、医療法人社団季邦会 理事長)の監修のもとに制作しています。

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