MENU
  • 健診で指摘された
  • 治療中の方へ
  • 合併症
  • 受診の目安チェック
  • 記事一覧
  • 受診するなら
糖尿病のことをもっと知って、もっと健康に。
糖尿病の学校 produced by Med-Pro Doctors
  • 健診で指摘された
  • 治療中の方へ
  • 合併症
  • 受診の目安チェック
  • 記事一覧
  • 受診するなら
糖尿病の学校 produced by Med-Pro Doctors
  • 健診で指摘された
  • 治療中の方へ
  • 合併症
  • 受診の目安チェック
  • 記事一覧
  • 受診するなら
  1. ホーム
  2. 生活習慣
  3. 糖尿病予備群(境界型)と言われたら|今なら戻せる理由と、最初にやること

糖尿病予備群(境界型)と言われたら|今なら戻せる理由と、最初にやること

2026 9/16
生活習慣
2026年9月16日

監修:鎌形 博展(医師・医療法人社団季邦会 理事長)

糖尿病予備群(境界型)と言われたら|今なら戻せる理由と、最初にやること

健診結果に「糖尿病予備群」「境界型」「要保健指導」といった言葉があると、「まだ病気ではないから大丈夫」と受け取る方と、「もう手遅れなのでは」と受け取る方に分かれます。どちらも正確ではありません。予備群は、「糖尿病になる確率が高い状態」であると同時に、「もっとも介入の効果が大きい段階」でもあります。この記事では、予備群とは何か、なぜ今が大切なのか、何から始めればよいのかを説明します。

目次

予備群(境界型)とは

血糖値が正常より高いものの、糖尿病の診断基準には届いていない状態です。日本糖尿病学会の分類では「境界型」と呼ばれます。

検査正常型境界型糖尿病型
空腹時血糖110 mg/dL 未満110〜125 mg/dL126 mg/dL 以上
75gOGTT 2時間値140 mg/dL 未満140〜199 mg/dL200 mg/dL 以上
HbA1c(目安)5.5% 以下5.6〜6.4%6.5% 以上

特定健診(メタボ健診)では、空腹時血糖100 mg/dL以上、HbA1c 5.6%以上で保健指導の対象になります。境界型より少し手前から声がかかる設計です。

境界型には、空腹時の血糖だけが高いタイプ、食後の血糖だけが高いタイプ、その両方のタイプがあります。食後だけが高いタイプは空腹時採血の健診では見つかりにくく、HbA1cがやや高いことで気づかれることがあります。

なぜ「今」なのか:予備群からの進行と、戻せる可能性

放置すると、年に数%が糖尿病に進みます

境界型の人が糖尿病に進行する割合は、年間およそ5〜10%と報告されています。10年で見ると、およそ半数が糖尿病になる計算です。しかも、境界型の段階から動脈硬化はすでに進みはじめており、糖尿病型に至らなくても心筋梗塞や脳梗塞のリスクは正常型より高いことが分かっています。

生活の調整で、発症を大幅に減らせます

一方で、この段階での介入の効果は非常に大きいことが、複数の大規模研究で示されています。米国の糖尿病予防プログラム(DPP)では、境界型の人が体重を約7%減らし、週150分の運動を続けたところ、3年間の糖尿病発症が58%減少しました。これは薬(メトホルミン)による予防効果(31%減)を上回っています。日本でも同様の研究があり、生活指導によって発症が減ることが確認されています。

「予備群」という言葉は、「まだ病気ではない」という意味だけでなく、「今ならもっとも効く」という意味で受け取ってください。

最初にやること

すべてを一度に変える必要はありません。効果が大きく、続けやすいものから順に挙げます。

1. 体重を「今より3〜5%」減らす

境界型からの進行を防ぐうえで、もっとも影響が大きいのは体重です。標準体重を目指す必要はなく、今の体重の3〜5%(70 kgなら2〜3.5 kg)を減らすだけで、インスリンの効きが目に見えて改善します。体重が増えると内臓脂肪がインスリンの働きを邪魔する物質を出し、これが境界型の主な原因の一つになっているためです。

2. 食べる「量」より「順番」と「時間」を整える

極端な糖質制限は続きません。まず取り組みやすいのは次の3つです。

  • 野菜・海藻・きのこ、たんぱく質、最後に主食の順に食べる(食後の血糖の上がり方が緩やかになります)
  • 夕食を遅くしない。寝る2〜3時間前までに済ませる
  • 甘い飲み物(清涼飲料、缶コーヒー、果汁飲料)を水かお茶に替える

甘い飲み物は液体なので吸収が速く、血糖を急激に上げます。「食事は変えていないのに」という方の中に、飲み物だけで改善する人は少なくありません。

3. 週150分の「少し息が弾む」運動

DPPで効果が示されたのは、週150分の中等度の運動(速歩など)です。1日30分を週5日、あるいは1日20分強を毎日、という配分になります。運動には、その場で血糖を下げる効果(筋肉がブドウ糖を使う)と、続けることでインスリンの効きを改善する効果の両方があります。

食後30分〜1時間に歩くと、食後の血糖の上昇を直接抑えられます。通勤や買い物の歩きを少し長くするだけでも、積み重なれば意味があります。

4. 睡眠を削らない

睡眠不足はインスリンの効きを悪くし、食欲を増すホルモンを増やします。1日5時間以下の睡眠が続く人は、糖尿病になりやすいことが疫学調査で示されています。生活習慣というと食事と運動に目が向きがちですが、睡眠も血糖に直接影響します。

5. 年に1回は必ず検査を受ける

境界型と言われた方は、少なくとも年に1回、できれば半年に1回、血糖値とHbA1cを確認してください。変化に早く気づくことが、次の一手を打てるかどうかを決めます。

医療機関を受診したほうがよい場合

予備群の段階は「生活を見直す時期」ですが、次の場合は早めに受診して相談することをおすすめします。

  • HbA1cが6.0%以上、または空腹時血糖が115 mg/dLを超えている
  • 血圧や脂質(コレステロール・中性脂肪)も同時に指摘されている
  • 親や兄弟に糖尿病の人がいる
  • 妊娠中に血糖が高いと言われたことがある
  • 体重が急に増えた、または減った
  • 自分で生活を変えようとしたが、数値が下がらない

受診したからといって、予備群の段階で薬が始まることは基本的にありません。今の状態を正確に把握し、何を優先すればよいかを一緒に決めるのが受診の目的です。医療機関によっては管理栄養士による栄養指導も受けられます。

まとめ

  • 予備群(境界型)は空腹時血糖110〜125、OGTT2時間値140〜199、HbA1c 5.6〜6.4%程度が目安
  • 放置すると年に5〜10%が糖尿病に進行し、心血管病のリスクも上がります
  • 体重3〜5%減と週150分の運動で、発症を約6割減らせたという研究があります
  • 最初にやるのは、体重・食べる順番と時間・甘い飲み物・運動・睡眠
  • HbA1c 6.0%以上や、ほかの数値の指摘がある場合は早めに受診を

「予備群」は、「まだ大丈夫」ではなく「今ならもっとも効く」段階です。

CLINIC

糖尿病の相談ができるクリニック

監修医が理事長を務める医療法人社団季邦会の関連クリニックでは、糖尿病を含む内科診療に対応しています。健診で血糖値や HbA1c を指摘された方、予備群と言われた方もご相談ください。

  • 糖尿病専門医が院長巣鴨クリニック豊島区/巣鴨駅 徒歩1分糖尿病専門医が院長。糖尿病内科・甲状腺内科(内分泌内科)。女性医師が診療。平日夜19:30まで、土曜も診療。予約・詳細を見る
  • 栄養指導・土日診療街のクリニック 立川・村山立川市/玉川上水駅 徒歩1分糖尿病内科・甲状腺内科。管理栄養士による栄養指導あり。土日診療。オンライン診療にも対応。予約・詳細を見る
  • 生活習慣病・いびき神保町駅前内科クリニック千代田区/神保町駅A3出口 徒歩1分生活習慣病の外来として糖尿病を診療。平日19時30分まで。原則予約制。予約・詳細を見る
  • 糖尿病内科街のクリニック 大島駅前江東区/大島駅A5出口 徒歩1分糖尿病内科・循環器内科など。土日は午前診療。予約・詳細を見る
  • 土日診療・オンライン街のクリニック 日野・八王子日野市/北八王子駅 徒歩15分糖尿病内科・呼吸器内科など。土日診療。オンライン診療にも対応。予約・詳細を見る

※ 本サイトは株式会社ENが運営しています。掲載のクリニックは当社の関連法人である医療法人社団季邦会が運営する診療所です。お近くにお住まいでない方は、立川・村山/日野・八王子でオンライン診療をご利用いただけます。

お近くの医療機関を地域や診療科から探したい方へ他のクリニックを探す

GUIDE

この記事が含まれるガイド

  • GUIDE / 健診で指摘された方へ健診で血糖値・HbA1cを指摘された方へ(はじめての糖尿病ガイド)

READ MORE

あわせて読みたい

  • 糖尿病の初期症状|のどの渇き・トイレの回数・体重減少…「症状が出たとき」はすでに進んでいる理由
  • 血糖値スパイクとは?|健診では見つからない食後高血糖と、その確かめ方
  • 糖尿病とは?|体の中で起きていることと、1型・2型・予備群の違い

あわせて知りたい(姉妹サイトの解説)

  • 血圧の学校高血圧と肥満の関係|体重を減らすと血圧は下がる?

同じ監修医(鎌形博展・医療法人社団季邦会 理事長)による解説サイトです。

SUPERVISOR

この記事の監修者

鎌形博展株式会社EN 代表取締役兼CEO、医療法人社団季邦会 理事長

救急医療の最前線で培った臨床経験をもとに、現在は医療法人社団季邦会(首都圏7拠点)の理事長として、糖尿病・高血圧・脂質異常症など生活習慣病の診療にあたっています。法人内には糖尿病専門医が院長を務める巣鴨クリニックがあり、日々の診療で得た知見を本メディアの監修に活かしています。

専門科目

救急・地域医療

所属・資格

  • 日本救急医学会
  • 日本災害医学会所属
  • 社会医学系専門医指導医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 国際緊急援助隊・日本災害医学会コーディネーションサポートチーム
  • ICLSプロバイダー(救命救急対応)
  • ABLSプロバイダー(熱傷初期対応)
  • Emergo Train System シニアインストラクター(災害医療訓練企画・運営)
  • FCCSプロバイダー(集中治療対応)
  • MCLSプロバイダー(多数傷病者対応)

研究実績

  • 災害医療救護訓練の科学的解析に基づく都市減災コミュニティの創造に関する研究開発 佐々木 亮,武田 宗和,内田 康太郎,上杉 泰隆,鎌形 博展,川島 理恵,黒嶋 智美,江川 香奈,依田 育士,太田 祥一 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 41 (1), 107-112, 2017-01
  • 基礎自治体による互助を活用した災害時要援護者対策 : Edutainment・Medutainmentで創る地域コミュニティの力 鎌形博展, 中村洋 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 修士論文 2016

メディア出演

  • フジテレビ 『イット』『めざまし8』
  • 共同通信
  • メディカルジャパン など多数

SNS・関連リンク

  • YouTube Dr.鎌形の正しい医療ナビ
  • X(Twitter)
  • 株式会社EN
  • 医療法人社団季邦会

参考文献

  • Knowler WC, et al. Reduction in the incidence of type 2 diabetes with lifestyle intervention or metformin. N Engl J Med. 2002;346:393-403. https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa012512
  • 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」 https://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=4
  • 日本糖尿病学会 糖尿病診断基準に関する調査検討委員会「糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告(国際標準化対応版)」糖尿病 55(7): 485-504, 2012 https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/55/7/55_485/_article/-char/ja/
  • 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194155_00004.html
  • 厚生労働省 健康づくりサポートネット(旧 e-ヘルスネット)「糖尿病」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-02-001
生活習慣
境界型 生活習慣 糖尿病予備群
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 糖尿病の診断基準|空腹時血糖・随時血糖・75gブドウ糖負荷試験・HbA1cはどう組み合わせるのか
  • 糖尿病の初期症状|のどの渇き・トイレの回数・体重減少…「症状が出たとき」はすでに進んでいる理由

この記事を書いた人

糖尿病の学校 編集部のアバター 糖尿病の学校 編集部

関連記事

  • 糖尿病と睡眠|短い眠り・いびきが血糖を動かす仕組みと、確かめ方
    糖尿病と睡眠|短い眠り・いびきが血糖を動かす仕組みと、確かめ方
    2026年9月25日
  • 糖尿病と運動|血糖が下がる2つの仕組みと、「週150分」を続ける現実的な方法
    糖尿病と運動|血糖が下がる2つの仕組みと、「週150分」を続ける現実的な方法
    2026年9月16日
  • 糖尿病の食事|「食べてはいけないもの」を増やすより、順番・量・時間を整える
    糖尿病の食事|「食べてはいけないもの」を増やすより、順番・量・時間を整える
    2026年9月16日

最近の記事

  • 糖尿病の足病変とフットケア|小さな傷が潰瘍・壊疽に進む仕組みと、毎日の足の守り方
  • 糖尿病と歯周病|歯ぐきの炎症と血糖が互いに影響し合う仕組みと、歯科での確かめ方
  • 糖尿病と心筋梗塞・脳卒中|血管の合併症を防ぐ、血糖・血圧・脂質の3本立て
  • 糖尿病神経障害|足のしびれ・感覚の低下は、どこから始まり何を確かめるか
  • 糖尿病網膜症|見えにくくなる前に、眼科で何を見ているか

カテゴリー

  • 医療機関 (1)
  • 基礎医学 (3)
  • 生活習慣 (4)
  • 臨床医学 (11)

受診をお考えの方へ

監修医師が理事長を務める医療法人社団季邦会の関連クリニック(首都圏5拠点)で、糖尿病の外来診療を行っています。

季邦会の糖尿病外来を見る

Med-Pro の患者向けメディア

  • 医師が家族にすすめるクリニック地域と診療科からクリニックを探す
  • 血圧の学校高血圧の基準・治療・合併症
  • 糖尿病の学校血糖値・HbA1c・合併症このサイト
  • 睡眠の学校いびき・睡眠時無呼吸・不眠
  • 運営者情報
  • 株式会社EN

© 糖尿病の学校 produced by Med-Pro Doctors.

目次