立川市でアトピー性皮膚炎を
診てもらうには
症状の見分け方・重症度の目安・最新治療の選択肢まで解説。立川市内の対応クリニックへの受診を考えている方へ。
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快を繰り返す、強いかゆみを伴う湿疹を主な症状とする皮膚疾患です。患者の多くはアレルギーを起こしやすい「アトピー素因」を持ち、皮膚のバリア機能が低下していることが特徴です。
日本皮膚科学会の全国調査では、皮膚科外来受診患者のうち湿疹・皮膚炎群が全体の約39%を占め、その中でもアトピー性皮膚炎は群を抜いて受診数が多い疾患です。
喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を発症しやすい体質のこと。家族歴がある方や、血中IgE値が高い方に多くみられます。ただし、アトピー素因がなくてもアトピー性皮膚炎を発症することはあります。
どんな症状が出るのか
アトピー性皮膚炎の症状は年齢によって出やすい部位が変わります。
年齢別の好発部位
| 年代 | 主な好発部位 |
|---|---|
| 乳児期(2歳未満) | 顔・頭部(頬・額・頭皮)が中心。体幹にも広がることがある |
| 幼小児期(2〜12歳) | 肘の内側・膝の裏側(屈曲部)、首、手首 |
| 思春期・成人期 | 上半身(顔・首・デコルテ)、屈曲部。全身に広がる例も |
典型的な皮膚症状
- 乾燥・ざらつき(皮膚バリア機能の低下)
- 赤み・丘疹(ぶつぶつ)・かき傷
- 夜間に強くなるかゆみ(睡眠障害の原因になることも)
- 慢性化すると皮膚が厚く硬くなる(苔癬化)
- かゆみで夜眠れない、または睡眠が浅くなっている
- 市販薬を使っても2週間以上改善しない
- 顔・首・手など日常生活に影響する部位が悪化している
- 皮膚がじゅくじゅくしている、かき壊して出血がある
重症度の目安と受診のタイミング
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024(日本皮膚科学会・日本アレルギー学会)では、重症度を以下の4段階に分けています。
面積は小さく、乾燥と軽い赤みが中心。かゆみはあるが日常生活への支障は少ない
広い範囲に湿疹。かゆみが強くなり、睡眠や集中力に影響が出はじめる
強い炎症が広範囲に。苔癬化・浸出液・強いかゆみで生活の質が著しく低下
全身に強い症状。外用薬のみでは管理困難で、全身療法が検討される
軽症であっても、市販のステロイド外用薬を2週間使っても改善しない場合や、顔・首などデリケートな部位に症状がある場合は皮膚科専門医への受診をおすすめします。中等症以上は確実に受診してください。
治療の流れと最新の選択肢
2024年に改訂されたガイドラインでは、治療の目標として「寛解導入」と「その維持」を明確に位置づけています。治療は段階的に進められます。
保湿剤による皮膚バリア機能の維持が治療の土台。洗い方・保湿のタイミングも指導を受けることが重要です。
ステロイド外用薬が第一選択。部位・重症度に応じて強さを選びます。近年はタクロリムス(プロトピック)、デルゴシチニブ(コレクチム)、ジファミラスト(モイゼルト)など非ステロイド系外用薬の選択肢も増加しています。
生物学的製剤(注射薬)や経口JAK阻害薬が選択されます。2024年現在、複数の薬剤が保険適用されています。
症状が落ち着いた後も、再燃を防ぐためのプロアクティブ療法(週数回の外用)や継続的なスキンケアが推奨されます。
主な全身療法の薬剤一覧(2024年現在)
| 薬剤名(一般名) | 種類 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| デュピルマブ(デュピクセント) | 注射 | 中等症〜重症・6ヶ月以上 | IL-4/IL-13受容体を同時に遮断。最も使用実績が豊富な生物学的製剤 |
| ネモリズマブ(ミチーガ) | 注射 | 中等症〜重症・6歳以上 | IL-31受容体に作用し、強いかゆみ抑制効果が特徴 |
| レブリキズマブ(イブグリース)2024承認 | 注射 | 既存治療で効果不十分な成人・12歳以上 | IL-13に特異的に作用。投与間隔の延長が可能 |
| アブロシチニブ(サイバインコ) | 経口JAK阻害薬 | 中等症〜重症・12歳以上 | 1日1回内服。効果発現が比較的早い |
| バリシチニブ(オルミエント) | 経口JAK阻害薬 | 中等症〜重症・成人 | 1日1回内服。関節リウマチにも使用実績あり |
| ウパダシチニブ(リンヴォック) | 経口JAK阻害薬 | 中等症〜重症・12歳以上 | 1日1回内服。増量による用量調整が可能 |
2024年版では「疾患と治療目標のゴール共有」が明記され、Treat to Target(T2T)の概念が治療アルゴリズムに正式に組み込まれました。全身療法の適応は「重症・最重症」から「中等症以上の難治状態」に拡大。複数の新規薬剤追加に伴い、PDCAサイクルを回して必ず寛解導入することが強調されています。
立川市内の対応クリニック
以下は、立川市内でアトピー性皮膚炎の診療を行っている主なクリニックです。詳細は各クリニックのホームページや電話でご確認ください。
デュピクセント(デュピルマブ)の導入実績は日本でもトップクラスの施設のひとつ。重症・難治性のアトピー性皮膚炎に悩む方にとって、立川エリアで最初に相談すべきクリニックです。立飛駅直結で土日祝も診療しており、働きながら通院している方にも選ばれています。
よくある質問
この記事のまとめ
- アトピー性皮膚炎は皮膚科外来の約39%を占める最頻疾患。かゆみを伴う湿疹が増悪・軽快を繰り返す
- 重症度は4段階で評価し、中等症以上や日常生活への支障がある場合は皮膚科受診を
- 治療はスキンケア→外用薬→全身療法の段階で進め、「寛解を維持すること」がゴール
- 2024年以降、生物学的製剤・JAK阻害薬の選択肢が拡充し、以前より多くの患者で高い改善が得られるようになっている
- 立川市内にも皮膚科専門医が複数おり、駅直結・土日診療のクリニックも選択肢に
【著者について】
鎌形 博展
医師。医療経済学者の田中滋に師事し、医療経済学、公共政策を学んだ。慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒業(経営学修士)。現在、都内で診療所を経営しながら、医療制度改革に関する研究・提言活動を行っている。主な関心領域は、地域医療、救急医療、災害医療、社会保障の持続可能性、再分配政策、医療の質評価など。

明治薬科薬学部を卒業後、中外製薬会社でMRとなるも、友人の死をきっかけに脱サラして、北里大学医学部へ編入する。
卒業後は東京医科大学病院救命救急センターにて救急医として従事。2017年には慶應義塾大学大学院にて医療政策を学び、MBAを取得。東北大学発医療AIベンチャー、東京大学発ベンチャーを起業した他、医療機器開発や事業開発のコンサルティングも経験。2019年、うちだ内科医院を継承開業。以降、2020年に医療法人季邦会(美谷島内科呼吸器科医院)を継承し、2021年には街のクリニック 日野・八王子を新規開業。2023年には株式会社EN創業。
専門科目
- 救急
- 地域医療
現在
- 日本救急医学会
- 日本災害医学会所属
- 社会医学系専門医指導医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 国際緊急援助隊・日本災害医学会コーディネーションサポートチーム
- ICLSプロバイダー(救命救急対応)
- ABLSプロバイダー(熱傷初期対応)
- Emergo Train System シニアインストラクター(災害医療訓練企画・運営)
- FCCSプロバイダー(集中治療対応)
- MCLSプロバイダー(多数傷病者対応)
経歴
- 都立多摩総合医療センター ジュニアレジデント
- 東京医科大学病院 救命救急センター 後期研修医(現在、非常勤医師)
- 東北大学発医療AIベンチャー 創業社員・経営企画室長
- 東京大学大学院工学系研究科学術支援専門職員
- 街のクリニック立川・村山を開業
- 医療法人社団季邦会 理事長に就任
- 株式会社ENを創業 京セラ・Donuts・Mediencer等で多数の医療事業の開発を支援している
出身
- 東京生まれ・埼玉育ち
- 本郷高等学校・明治薬科大学薬学部・北里大学医学部・慶應義塾大学大学院卒業
- University of Calgary、Darthmouth Collegeに留学
研究実績
- 災害医療救護訓練の科学的解析に基づく都市減災コミュニティの創造に関する研究開発 佐々木 亮,武田 宗和,内田 康太郎,上杉 泰隆,鎌形 博展,川島 理恵,黒嶋 智美,江川 香奈,依田 育士,太田 祥一 救急医学 = The Japanese journal of acute medicine 41 (1), 107-112, 2017-01
- 基礎自治体による互助を活用した災害時要援護者対策 : Edutainment・Medutainmentで創る地域コミュニティの力 鎌形博展, 中村洋 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 修士論文 2016
メディア出演
- フジテレビ 『イット』『めざまし8』
- 共同通信
- メディカルジャパン など多数





