【連載】医師の資産形成入門講座 第3回:限られた時間で効率的に資産を増やす勤務医のための実践戦略
勤務医の皆様は、日々の診療業務、緊急対応、学会発表、研究活動、患者・家族とのコミュニケーションなど、極めて多岐にわたる責務を負い、時間的制約の中で働いています。しかし、将来の経済的安定と豊かな人生を実現するためには、効率的で戦略的な資産形成が不可欠です。
第3回では、多忙な勤務医の現実を踏まえ、限られた時間の中で最大限の効果を上げる資産形成戦略について、具体的で実践的な手法を詳しく解説いたします。
勤務医を取り巻く現実と資産形成への課題
勤務医特有の働き方と生活環境
現代の勤務医は複雑で重層的な課題に直面しています。長時間労働は常態化しており、当直や夜勤、緊急手術対応により、しばしば週60時間を超える勤務を余儀なくされています。このような状況下では、生活リズムが不規則になりがちで、身体的・精神的な健康維持すら困難な場合があります。
医師という職業は確かに比較的高収入を得られますが、高い税率や社会保険料負担により、手取り額は想像以上に少なくなることがあります。さらに、継続的な医学教育、学会参加費、専門書籍購入費など、自己投資にかかる費用も相当な金額になります。
将来への不安と経済的課題
医療制度改革の継続的な実施、診療報酬の見直し、開業医の増加による競争激化など、医師を取り巻く経済環境は年々厳しくなっています。また、AI技術の発達により、一部の医療業務が自動化される可能性もあり、将来の収入に対する不安を抱く医師も少なくありません。
資産形成における具体的な障壁
多忙な勤務医が資産形成を進める上で直面する主な課題には、情報収集に割ける時間の絶対的不足、投資や資産運用に関する専門知識の不足、そして継続的な投資管理に必要な時間の確保の困難さが挙げられます。
また、医師という職業特性から、リスクを避ける傾向が強く、積極的な投資に踏み切れないケースも多く見られます。
時間制約の中での効率的資産形成の基本原則
長期投資による複利効果の最大化
時間的制約があるからこそ、短期的な投機ではなく長期的な投資戦略を採用することが重要です。複利効果は時間とともに指数関数的に拡大するため、早期からの投資開始と継続的な積み立てにより、将来的に大きな資産を形成することができます。
例えば、月5万円を年利5%で30年間積み立てた場合、元本1,800万円に対して最終的な資産額は約4,161万円となり、複利効果により2,361万円の運用益を得ることができます。
分散投資によるリスク管理
一つの金融商品や投資先に集中投資することは、高いリスクを伴います。地域分散、時間分散、資産分散を組み合わせることで、リスクを適切にコントロールしながら安定したリターンを目指すことができます。
自動化による継続性の確保
忙しい勤務医にとって、投資の自動化は必須の仕組みです。投資信託の自動積立設定、銀行の自動送金サービス、ボーナス時の追加投資設定などを活用することで、日常的な管理負担を最小限に抑えながら継続的な資産形成を実現できます。
効率的な情報収集システムの構築
限られた時間で効果的な情報収集を行うため、信頼できる情報源の選定と、スキマ時間を活用した情報インプットの仕組み化が重要です。
勤務医に最適な投資手法の詳細解説
投資信託:プロの運用を活用した分散投資
投資信託の基本的メリット
投資信託は、勤務医にとって最も適した投資手法の一つです。少額から始められ、プロのファンドマネージャーによる運用により、個人では困難な分散投資を実現できます。また、定期的な積立設定により、時間分散効果も得られます。
インデックスファンドの活用
特定の株価指数(日経平均株価、TOPIX、S&P500など)に連動する運用成果を目指すインデックスファンドは、低コストで市場平均的なリターンを狙える優れた選択肢です。運用手数料が年0.1〜0.5%程度と低く、長期投資において手数料負担を最小限に抑えられます。
バランスファンドによるワンストップ投資
株式、債券、不動産など複数の資産クラスに自動的に分散投資するバランスファンドは、一つの商品で包括的な分散投資を実現できます。リスク許容度に応じて、保守型、中庸型、積極型などから選択できます。
アクティブファンドの選択基準
市場平均を上回るリターンを目指すアクティブファンドは、優秀なファンドマネージャーの運用により高いリターンが期待できる一方、手数料が高く、期待通りの成果が得られないリスクもあります。選択する際は、過去の運用実績、ファンドマネージャーの経歴、運用哲学などを慎重に評価することが重要です。
株式投資:成長性とインカム獲得の両立
長期投資戦略の実践
個別株式への投資では、企業の成長性や競争優位性を重視した長期投資戦略が効果的です。医師という職業の専門性を活かし、医療関連企業の事業内容や将来性を評価できる利点があります。
配当投資による安定収入
配当利回りの高い優良企業への投資により、定期的な配当収入を得ることができます。配当金は比較的安定しており、インフレヘッジとしての効果も期待できます。
投資信託との組み合わせ
個別株式投資は投資信託と組み合わせることで、より効果的なポートフォリオを構築できます。投資信託でベースとなる分散投資を行い、個別株式で特定企業への集中投資を行うアプローチが有効です。
不動産投資:安定収入と節税効果の実現
不動産投資の基本的魅力
不動産投資は、家賃収入による安定したインカムゲインと、節税効果による税負担軽減の両方を実現できる投資手法です。医師の高い信用力により、有利な融資条件で投資を開始できる可能性があります。
区分マンション投資の特徴
区分所有マンションへの投資は、比較的少額の自己資金で始められ、管理会社への委託により運営の手間を最小限に抑えることができます。都心部の好立地物件であれば、安定した入居率と家賃収入が期待できます。郊外、駅近の利回りの高い中古物件がお勧めですが、ここ10年以上はタワマンの上昇が大きいです。
一棟アパート/一棟マンション投資の可能性
より大きな収益を狙う場合は、一棟アパートへの投資も選択肢となります。複数の住戸からの家賃収入により、空室リスクを分散できる利点があります。一番のお勧めの不動産投資です。節税、高利回り、キャピタルなど多様な目的での投資が可能です。
REITによる少額不動産投資
不動産投資信託(REIT)を活用すれば、少額から不動産投資に参加できます。複数の不動産に分散投資でき、流動性も高いため、初心者にも適した投資手法です。
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その他の投資選択肢
ETF(上場投資信託)の活用
ETFは投資信託の一種でありながら、株式のように証券取引所で売買できる特徴があります。低コストで分散投資を実現でき、リアルタイムでの売買が可能です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の最大活用
iDeCoは税制優遇を受けながら老後資金を準備できる制度で、拠出時の所得控除、運用時の非課税、受給時の退職所得控除により、トリプルでの税制メリットを享受できます。医師のような高所得者にとって、節税効果は極めて大きくなります。
NISA制度の効果的利用
一般NISAやつみたてNISAを活用することで、投資で得た利益を非課税にできます。2024年からの新NISA制度では非課税枠が大幅に拡大されるため、より効果的な活用が可能になります。
勤務医が活用できる制度的サポート
勤務先の福利厚生制度の最大活用
財形貯蓄制度の利用
勤務先に財形貯蓄制度がある場合、給与天引きにより確実な貯蓄が可能です。一般財形、住宅財形、年金財形それぞれの特徴を理解し、目的に応じて活用しましょう。
企業型確定拠出年金の活用
勤務先に企業型確定拠出年金制度がある場合、積極的に活用することで老後資金の効率的な準備が可能です。マッチング拠出や選択制DCなど、制度の詳細を確認し、最適な活用方法を検討しましょう。
医師会等の福利厚生制度
医師会や医師向けの福利厚生サービスには、有利な条件の保険商品や投資商品が用意されている場合があります。これらの制度を積極的に調査し、活用可能な制度は積極的に利用しましょう。
勤務医が陥りやすい投資の落とし穴と対策
情報収集不足による判断ミス
忙しさを理由に適切な情報収集を怠ると、不適切な投資判断につながる可能性があります。信頼できる情報源を厳選し、効率的な情報収集の仕組みを構築することが重要です。
感情に左右される投資行動
市場の変動に一喜一憂し、感情的な売買を繰り返すことは、長期的な資産形成にとって大きなマイナスとなります。冷静な判断を保つため、投資ルールを事前に決めておき、それを厳格に守ることが重要です。
高額手数料商品への投資
手数料を十分に確認せずに金融商品を選択すると、長期的に大きな負担となる可能性があります。年間手数料、売買手数料、信託報酬などを総合的に評価し、コスト効率の良い商品を選択しましょう。
ギャンブル的な投機行動
短期的な値上がりを期待した投機的な投資は、大きな損失のリスクを伴います。投資と投機の違いを明確に理解し、長期的な視点に基づいた投資を心がけましょう。
情報過多による分析麻痺
情報収集に時間をかけすぎて、本業に支障をきたしたり、投資決定が遅れたりする問題があります。情報収集の時間を制限し、重要な情報に絞って効率的に処理する能力を身につけましょう。
計画倒れによる継続性の欠如
立派な投資計画を立てても、実行に移せなければ意味がありません。継続可能な計画を立て、自動化の仕組みを活用することで、確実な実行を担保しましょう。
成功する勤務医の資産形成パターン
明確な目標設定と戦略的計画
成功している勤務医は、将来のライフプランを明確にし、それに基づいた具体的な資産形成目標を設定しています。退職までにいくらの資産を築きたいか、子供の教育費はいくら必要か、老後の生活費はどの程度見込むかなど、数値化された目標を持っています。
長期的視点と複利効果の理解
短期的な市場変動に惑わされることなく、10年、20年、30年といった長期的な視点で投資を継続しています。複利効果の威力を深く理解し、時間を味方につけた資産形成を実践しています。
継続力と規律ある投資行動
どんなに忙しくても投資を継続し、市場が下落しても動揺することなく、既定の投資ルールを守り続けています。この継続力と規律が、長期的な成功の基盤となっています。
効率的な情報収集と学習姿勢
限られた時間の中で効率的に情報収集を行い、常に投資知識の向上に努めています。専門書籍の読書、信頼できる専門家からの情報収集、投資セミナーへの参加など、継続的な学習を怠りません。
専門家との適切な連携
必要に応じてファイナンシャルプランナー(FP)、税理士、投資アドバイザーなどの専門家と連携し、客観的なアドバイスを受けています。専門家の知見を活用することで、より効果的な資産形成を実現しています。
スキマ時間を活用した効率的情報収集術
通勤時間の有効活用
経済ニュースアプリの活用
日本経済新聞電子版、ロイター、ブルームバーグなどの信頼性の高い経済ニュースアプリを活用し、最新の経済動向を把握しましょう。プッシュ通知機能を設定することで、重要なニュースを見逃すことがありません。
投資系Podcastの聴取
投資や資産運用に関するPodcastを聴くことで、移動時間を有効な学習時間に変えることができます。専門家の解説や投資体験談など、多様な情報を効率的に収集できます。
投資関連書籍の読書
電子書籍リーダーやスマートフォンアプリを活用して、投資に関する書籍を読むことで、体系的な知識を身につけることができます。
休憩時間の戦略的活用
ポートフォリオのモニタリング
投資信託の運用状況、株式の株価動向、不動産投資の収益状況などを定期的にチェックし、ポートフォリオの健全性を確認します。
マーケット動向の把握
株式市場、債券市場、為替市場の動向を把握し、投資環境の変化を察知します。ただし、短期的な変動に一喜一憂せず、長期的なトレンドに注目することが重要です。
就寝前のルーティン化
投資ブログや記事の読書
信頼できる投資ブロガーや金融メディアの記事を読むことで、多様な投資観点や戦略を学ぶことができます。
経済ニュースの整理
一日の経済ニュースを振り返り、重要な情報を整理して記録することで、長期的な投資判断に活用できます。
休日の計画的活用
投資セミナーへの参加
休日を利用して投資セミナーや講演会に参加し、専門家から直接学ぶ機会を確保しましょう。オンラインセミナーも積極的に活用することで、移動時間を節約できます。
専門家との相談
ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーとの面談を定期的に設定し、投資戦略の見直しやアドバイスを受けましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)との効果的な連携
FPの専門性と活用メリット
FPは金融、税務、保険、不動産、相続など幅広い分野の専門知識を持つ資産形成のプロフェッショナルです。医師特有の事情や制約を理解した上で、個別のライフプランに最適化された資産形成戦略を提案してくれます。
FPとの連携による具体的メリット
個別ライフプランの策定
現在の収入・支出状況、将来の収入見通し、ライフイベントの予定などを総合的に分析し、実現可能で効果的な資産形成プランを策定してもらえます。
最適な金融商品の選択
数多くの金融商品の中から、個人の投資目標、リスク許容度、投資期間に最適な商品を専門的な観点から選定してもらえます。
税務・保険の最適化
所得税、住民税の節税対策、適切な生命保険・医療保険の設計など、税務と保険の両面から資産形成を最適化できます。
継続的なモニタリングとアドバイス
市場環境の変化やライフステージの変化に応じて、定期的にポートフォリオの見直しとアドバイスを受けることができます。
ライフステージ別資産形成戦略
20代勤務医:基盤構築期
自己投資の重要性
20代は医師としてのスキル向上と専門性確立が最優先です。専門医資格の取得、海外研修への参加、学会発表のための研究活動など、将来の収入向上につながる自己投資を積極的に行いましょう。
少額積立投資の開始
収入が限られていても、月1万円からでも積立投資を開始することで、複利効果を最大限に活用できます。つみたてNISAを活用し、低コストのインデックスファンドから始めることをおすすめします。
適切な保険設計
若い時期からの生命保険加入により、保険料を低く抑えることができます。ただし、過度な保険は資産形成の妨げとなるため、必要最小限の保障に留めることが重要です。
30代勤務医:拡大期
ライフイベントへの戦略的準備
結婚、出産、住宅購入など、大きなライフイベントには相当な費用が必要です。これらのイベントを見据えた計画的な資金準備と、それに対応した投資戦略の調整が必要です。
投資額の段階的増加
収入の増加に合わせて投資額を段階的に増やし、資産形成のペースを加速させます。一般NISAとつみたてNISAの併用、iDeCoの満額拠出など、税制優遇制度を最大限活用しましょう。
不動産投資の検討
安定した収入と信用力を背景に、不動産投資の検討も可能になります。住宅ローンと投資用ローンのバランスを考慮し、適切な投資規模を決定しましょう。
40代勤務医:充実期
キャリアアップと収入最大化
専門医としての地位確立、管理職への昇進、開業の検討など、キャリアアップによる収入最大化を図る時期です。増加した収入を効率的に資産形成に回すことが重要です。
本格的な老後資金準備
老後まで約20年という時期を迎え、老後資金の準備を本格化させる必要があります。必要な老後資金額を具体的に算出し、現在の資産形成ペースで足りるかどうかを検証しましょう。
資産運用の多様化
株式投資、債券投資、不動産投資、REITなど、多様な資産クラスに分散投資することで、リスクを適切にコントロールしながら安定したリターンを目指します。
50代勤務医:安定期
退職後生活設計の具体化
退職まで約10〜15年という時期を迎え、退職後の生活設計を具体化する必要があります。必要な生活費、医療費、介護費用などを詳細に見積もり、それに対応した資産準備を行います。
リスク許容度の調整
退職が近づくにつれて、資産保全を重視したポートフォリオへの調整が必要です。株式の比重を段階的に下げ、債券や預金の比重を高めることで、資産の安定性を確保します。
相続対策の開始
相続税対策、資産承継の方法、生前贈与の活用など、相続に関する対策を具体的に検討し始める時期です。税理士などの専門家と連携し、最適な相続戦略を立案しましょう。
家族構成別の資産形成アプローチ
独身医師の戦略
積極的投資の可能性
家族を扶養する責任がないため、相対的にリスク許容度を高く設定できます。成長株投資、新興国投資、不動産投資など、より積極的な投資戦略を採用することができます。
将来設計の重要性
結婚、出産などの将来的なライフイベントを見据えて、柔軟性のある資産形成計画を立てることが重要です。
夫婦医師の協働戦略
世帯年収の最大活用
夫婦ともに医師の場合、世帯年収が非常に高くなるため、税制優遇制度の最大活用と効率的な資産形成が可能です。それぞれのiDeCo、NISA枠を最大限活用しましょう。
リスク分散の観点
夫婦でリスク許容度や投資スタイルが異なる場合、お互いの特性を活かした分散投資戦略を構築できます。
子育て世帯の戦略
教育資金の計画的準備
子供の教育費は長期間にわたって必要となる大きな支出です。大学進学までの期間を逆算し、学資保険や教育資金専用の投資信託などを活用した計画的な準備が必要です。
家計管理の最適化
子育てにかかる費用を適切に管理しながら、資産形成も継続する必要があります。家計簿アプリの活用や自動家計管理システムの導入により、効率的な家計管理を実現しましょう。
保険の見直し
子供ができることで、必要な保障額が大きく変わります。生命保険、医療保険、学資保険などを総合的に見直し、適切な保障を確保しましょう。
まとめ:持続可能な資産形成の実現に向けて
勤務医の皆様が効率的な資産形成を実現するためには、時間的制約を前提とした戦略的なアプローチが不可欠です。長期投資による複利効果の活用、分散投資によるリスク管理、自動化による継続性の確保、そして専門家との適切な連携により、忙しい日常の中でも着実な資産形成を実現できます。
重要なのは完璧を求めすぎず、継続可能な仕組みを構築することです。小さな一歩から始めて、徐々に投資額や投資の幅を広げていくアプローチが、長期的な成功につながります。
また、ライフステージや家族構成の変化に応じて、投資戦略を柔軟に調整することも重要です。定期的な見直しと専門家からのアドバイスにより、常に最適な資産形成戦略を維持しましょう。
次回予告:開業医のための資産形成戦略
第4回では、開業医特有の資産形成課題と機会について詳しく解説いたします。クリニック経営と個人資産形成の両立、事業投資と金融投資のバランス、法人化による節税効果、事業承継を見据えた資産設計など、開業医ならではの複雑で高度な資産形成戦略について、実践的な観点から詳しくお伝えいたします。
クリニック経営を成功させながら、同時に個人資産も効率的に増やしていくための具体的な手法と成功事例をご紹介し、開業医の皆様の更なる発展をサポートいたします。
2025/04/03
著者:鎌形博展
医師、株式会社EN 代表取締役、医療法人社団季邦会 理事長、東京医科大学病院 非常勤医師

東京都出身。埼玉県育ち。
明治薬科薬学部を卒業後、中外製薬会社でMRとなるも、友人の死をきっかけに脱サラして、北里大学医学部へ編入する。
卒業後は東京医科大学病院救命救急センターにて救急医として従事。2017年には慶應義塾大学大学院にて医療政策を学び、MBAを取得。東北大学発医療AIベンチャー、東京大学発ベンチャーを起業した他、医療機器開発や事業開発のコンサルティングも経験。2019年、うちだ内科医院を継承開業。以降、2020年に医療法人季邦会(美谷島内科呼吸器科医院)を継承し、2021年には街のクリニック 日野・八王子を新規開業。2023年には株式会社EN創業。国際緊急援助隊隊員・東京DMAT隊員・社会医学系専門医。趣味はBBQ。43歳で剣道・フェンシングを再開