内容
従来の教科において生徒がより主体的に学ぶための方法として、採点学習が提案されています。これは、生徒が自ら問題を解いた後に、他の生徒と意見を交換し、異なる考えを議論することによって正解を見出すというものです。
具体的な例として、時計の学習を通じて、子どもたちが自分たちで考え、議論しながら学ぶ姿が示されています。この方法は、知識をただ与えるのではなく、思考を促すことに重点を置いています。
さらに、放課後の部活動においても探求的な学びを取り入れており、地域のプロジェクトに参加する「みと探求部」が紹介されています。この部活動では、地域の大人たちと交流しながら、自分たちの興味やテーマを持って活動を行い、実際に地域の課題に取り組むことが重要視されています。生徒たちは、自分の好きなことを通じて他者や地域につながるプロジェクトを実践し、共感を得ることでさらに深い学びを得ています。
また、メタバース部という新しい試みもあり、バーチャル空間での交流を通じて自己表現や他者との出会いを促進しています。このような部活動は、従来の枠を超えた学びの機会を提供し、子どもたちが自らの興味を追求する場となっています。
後半では、マイプロジェクトアワードや多様なプログラムについてふれており、応募者同士のつながりを深めることや、新しいものを作るための合宿形式のプログラムなどが紹介されています。これらの活動を通じて、生徒たちは探求心を育てながら、全国の仲間たちと交流し、協力し合う機会を持っています。
医療機関とドクターを結びつけるプラットフォームの重要性や、質の高い医療を提供するためのサポートについても強調されています。コロナ禍の影響で人材不足が顕在化した中で、質の高い医療を実現するためにどのように取り組んでいるのかが述べられています。
スピーカープロフィール
小玉祥平氏
香川県三豊市教育センター長
1993年東京都三鷹市生まれ。2017年に東京大学教養学部(言語学専攻)を卒業後、新卒で入社した株式会社リクルートホールディングス(当時)にてWeb開発やIT投資管理に従事。同時に、「解くから問うへ」をコンセプトとして教育者として活動(教材制作・教員研修・研究授業の受託開発など)。その活動を通じて三豊市に通うようになったことがきっかけで、2019年に移住、市教育委員会に転職した。2021年より教育センター長(現職)。三豊の子どもたちの学びをアップデートするべく、探究学習・協調学習の公立小・中学校への実装や、学校ICT環境・教育データ分析環境の整備などを推進している。