中国の医学部は、世界中からの留学生にとって人気の高い選択肢です。しかし、「どの都市を選ぶべきか?」「北京と地方の医学部では何が違うのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。 この記事では、中国医学留学を検討している方向けに、地域別の医学部の特徴や、主要都市の大学ランキング、地方大学のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
中国の都市別医学部の特徴
中国は広大な国土を持ち、地域ごとに文化、教育レベル、生活費などが大きく異なります。以下に、主要都市と地方の医学部の特徴を比較してみましょう。
北京
首都であり、中国最高峰の大学が集まる都市。
代表的な医学部:北京大学医学部、首都医科大学
特徴
・優秀な教授陣と研究環境が多い。
・全国TOP100に入っている病院が集中しており、研究と臨床の連携が密接で、特に重症医療や希少疾患の診療において大きな強みを持っている。
・留学生向けのコースが充実。
・国際学会や研究機会が多い。
生活費:高め(家賃・食費が日本と同程度の場合も)



上海
経済の中心地であり、グローバル化が進んだ都市。
代表的な医学部:復旦大学医学部、上海交通大学医学部
特徴
・国際色が強く、国際化医療サービスも行っている。
・外資系病院や国際部門が発達。
・就職・インターン先の選択肢が豊富。
・デジタル医療やスマート医療においても全国の先頭を走っている。
生活費:高め(特に中心部は家賃が高い)



広州
華南の中心都市であり、温暖な気候と多文化が魅力。
代表的な医学部:中山大学医学部、南方医科大学
特徴
・中山大学医学部のMBBS(英語課程)は歴史が長く、留学生サポートが手厚い
・地域医療協力の分野でも顕著な進展を遂げており、他都市の医療機関との連携を通じて、医療サービスの質と効率をさらに向上させている。
・中医学(広東省は中医薬の重要な産地)と西洋医学の融合にも強み。
生活費:中程度(北京・上海よりはやや安い)
地方都市
代表的な医学部:西安交通大学、昆明医科大学、四川大学華西医学部
特徴
・学費・生活費が安くコストパフォーマンスが高い。
・地域医療や中医学に力を入れている大学が多い。
・国際線直行便は北京/上海より少ない。(成都・西安は東京/大阪便あり)
生活費:安い(学生寮も利用しやすい)



北京・上海・広州の医学部ランキング(2025年版)
以下は、以前書いた記事(中国医学部ランキング10選)をもとに整理したものです。
ランキング | ランキング | 所在地 |
1位 | 北京大学医学部 | 北京 |
2位 | 上海交通大学医学部 | 上海 |
3位 | 復旦大学医学部 | 上海 |
4位 | 中山大学医学部 | 広州 |
5位 | 首都医科大学 | 広州 |
※データ出典
・QS
・Times Higher Education
・中国教育部の「双一流」(世界一流の大学・学科建設計画)評価
・Shanghai Ranking’s Global Ranking of Academic Subjects
地方大学のメリットとデメリット
メリット
・学費・生活費が安い
北京・上海の生活費は、地方都市の約2倍近くかかる。
・現地の医療事情を深く学べる
地域医療に密着した実習が可能な大学もある。中国語スキルも実践的に身につく。
・中医学や民族医学を学べる大学が多い
雲南や西北地域では独自の伝統医学に触れる機会が豊富。
デメリット
・英語対応が不十分な場合がある
一部大学では授業や試験が完全に中国語で行われることがある。
・インターン先や研究機会が限られることも
大都市の大学に比べると、最新設備や学会発表の機会が少なめ。国際線直行便は北京/上海より少ない。
まとめ
中国医学留学は「都市選び」が成功の鍵!
中国で医学部に進学する場合、都市ごとの特徴や生活スタイル、将来のキャリアまで見据えた大学選びが重要です。
北京:中国最高峰の教育環境が整っているが、生活費が高い
上海:国際的なビジネス環境やグローバルな学びを求める方におすすめ
広州:中医学や地域医療・公衆衛生に興味がある人に最適 地方都市:コストパフォーマンスを重視し、地域密着型の学びや中国文化を深く体験したい人に向いている
あなたの目標やライフスタイルに合った都市・大学を選び、中国医学留学を実りあるものにしましょう。
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