【連載】中国の医学部・日本人留学生が感じる授業を中国語で受けるメリットと課題

以前、中国の医学部（留学生向けコース）についてで少し話題に触れました（過去記事）が、中国語と英語のコースがあります。
今回は、中国語で授業を受けるメリットと課題についてまとめてみました！

メリット

1.言語能力の向上

中国語で医学を学ぶことで、語学力が飛躍的に向上します。医療現場で必要な中国語を習得できるため、診療や患者対応にも自信がつきます。中国語ができれば、世界中の医療機関で活躍するチャンスも広がります。

2.医療知識の国際的な理解

中国語を通じて、中国の医療システムや治療法、伝統医学について深く学ぶことができます。特に中国での医療キャリアを考えている場合、この経験は非常に大きな強みとなります。また、グローバルな視点を養い、多様な患者や医療従事者との円滑なコミュニケーションにも役立ちます。

3.競争力の強化

中国語が堪能であれば、多国籍な環境で働く際に非常に有利です。中国語を話す患者と効果的にコミュニケーションをとることができ、国際的な病院やクリニックでのキャリアの可能性が広がります。

4.医学文献へのアクセス

医学の最新情報の中には、中国語で発表されるものも多くあります。中国語を理解できることで、最先端の医療研究や文献に直接アクセスでき、医師や研究者としての成長に大きく貢献します。

課題

1.専門用語の習得

医学には多くの専門用語があり、中国語での理解には時間と努力が必要です。母国語で学ぶ場合と比べ、正確に使いこなすまでに時間がかかることがあります。

2.言語の壁

医学は専門的な分野であり、中国語で高度な概念を理解するのは最初は難しく感じるかもしれません。しかし、学び続けることで次第に慣れていきます。

3.実習や臨床経験でのハードル

臨床実習や患者とのやり取りでは、専門的な中国語が求められるため、最初は言葉の壁を感じることも。しかし、実践を積むことでスムーズなコミュニケーションが可能になります。

4.文化や医療制度の違い

医学の学習を中国語で行うことは、言語だけでなく、中国の医療制度や文化に適応することを求められます。日本の医療システムとの違いに戸惑うこともあるかもしれません。

まとめ

中国語で医学を学ぶことには、語学力の向上や国際的な視点の獲得といったメリットがありますが、専門用語の習得や臨床実習での言語的な壁といった課題も伴います。十分な準備と努力が求められますが、将来的には非常に大きなアドバンテージと信じております。