1. 朝のルーティン:医学生の1日はここから始まる
医学部の朝は早い?通学・朝食・準備の流れを公開
基本的に授業や実習は8:00から始まるため、朝は7:00ごろに起床します。朝食はフルーツやヨーグルトを食べることが多いですが、時間がなければ食べないこともあります。準備としては、化粧はせず日焼け止めだけ塗り、病院に白衣などが置いてあるので、持ち物はiPad、飲み物、ネームカード、充電器などです。そして、7:20ごろに部屋を出て、电动车(日本でいう原付のようなもの)に乗り、病院へ向かいます。
学生寮 vs 一人暮らし:中国・北京の住まい事情
大学6年生までは、基本的に大学の敷地内にある留学生寮に住むことができます。大学敷地外に一人暮らしをする場合は、多くの書類を提出する必要があり、手続きが煩雑なため、寮に住む方が手軽で便利です。寮では設備の修理対応が迅速で、例えばトイレやクローゼットが壊れた場合でも、寮のグループチャットで依頼すれば、夜遅くでなければ即日修理してもらえます。また、有料で清掃サービスを利用することも可能です。セキュリティ面でも安心で、寮の入り口には警備員が常駐しており、顔認証システムでのみ入館できるため、安全な環境が保たれています。さらに、同じ寮に多くの友人が住んでいるため、困ったときに助け合える点も大きなメリットです。このように、手続きの簡便さ、安全性、サポート体制を考慮すると、寮に住むことが最も快適だと言えるでしょう。ただし、一人暮らしの方がプライバシーを守り、1人の時間を思いっきり確保できる点は魅力です。寮では、特に一階の入り口などで誰かに会ったり、ルームメイトがいると1人の時間を確保するのが難しいこともあります。
中国の大学の通学スタイルとキャンパスライフ
通学スタイル(病院実習が始まり、病院に通う場合)は大きく5つに分かれます。
1.タクシー
中国のタクシーは日本のタクシーと比べて安いため、通学手段として利用する人が多いです。朝の通学は片道約400円ほどです。ただし、朝の通勤ラッシュでは混雑することがあり、アプリでタクシーが捕まらない可能性もあるため、時間に余裕を持って出発することが大切です。なお、アプリでタクシーを予約することも可能です。
2.电动车(原付のようなもの)
日本でいう原付のようなものは、3万〜20万円ほどで購入できます。これを使って通学している人も多く、朝の通勤ラッシュに巻き込まれることもなく、自分のペースで早く行けるため非常に便利です。学校の敷地内に充電スペースがあり、街の至る所にも充電スポットがあるので、充電には困りません。
3.バス(病院から学校までの専用バス)
病院によっては、学校から専用のバスが出ていることもあります。ただし、6:50に発車するため、少し早起きが必要で、乗り遅れると次のバスはありません。帰りのバスも専用で、バスに乗る人たちと運転手のグループに「何時に帰ります」と連絡を入れれば、乗せてもらえることが多いです。
4.電車
電車はとても安く、2つの線を利用しても約120円で病院に行くことができます。通勤ラッシュ時には少し混みますが、日本の満員電車ほどではなく、許容範囲内です。
5.公共バス
公共バスもとても安く、80円ほどで病院に行けます。学生チケットを購入すれば半額で利用できる場合もあります。バスは頻繁に来る上に、混雑も少ないため、非常に便利な交通手段です。
2. 授業と学びのスタイル
中国の大学医学部の授業スタイル、日本との違いは?
座学の授業は基本的に大教室で受け、科目によって他の学部の人(看護学部、衛生学部、予防学部など)と受けます。授業スタイルとしては先生が授業前にPPTを学生に配って、授業はそれを見ながら説明してくれます。科目によっては授業後に小テストがあったりました(それも成績に入る、出欠確認の要素も兼ねてる場合もある)。また、試験で成績を決める科目もあれば、レポートや論文で成績が決まる科目もありました。そして、科目によっては中国人の学生と協力して、発表や課題を行うものだったり、ディベートもいくつかありました。実験の授業では実際に実験すること以外に、レポートなどの課題にプラスで論理的に考えないと答えられないような難しい問題も出され、知識を深めることに役立てられた気がしました。 同じ学問を学んでいる現地の中国人学生と協力して発表を行うことは、日本にはない特徴の一つだと思います。
医学部の実習・グループディスカッションの比重と特徴
4年次にはPBLというグループディスカッションのような授業があり、そこでは一つの症例について、司会から書記まで全て学生が主導で診断、検査、治療法などを討論します。この授業を通じて、討論力や知識をアウトプットする能力が養われたと感じています。学生主導とはいえ、先生が討論内容に対して意見をくれるため、さらに学びが深まります。実習の方が比重は多いとは思いますが、4年次には週に1回程度このグループディスカッションがあり、非常に有益でした。
中国語の医学講義、ついていける?語学の壁と克服法
授業の内容についていけるようにするためには、まず授業前に予習をし(医学の内容をきれいにまとめた教材や字幕付きの映像授業などで予習)、読めない単語にはピンインを振って覚えるようにしていました。これにより、授業中に先生が話している内容が理解できるようになります。また、中国人や中国語が聞き取れる友達にわからないところを聞いたりして理解を深めてました。授業が終わるとすぐにその日の内容を復習し、まとめノートやマインドマップを作成していました。この繰り返しで、なんとか授業についていけるようになりました。最悪の場合、授業を文字起こししてくれるアプリを利用し、授業内容を視覚化して学習するのも有効です。
3. お昼休みとキャンパスライフ
中国の大学の学食事情を紹介!日本との違いは?
学食は約200円で食べられます。おかずだけであれば、100円以内で食べられるものもあります。基本的には中華料理が中心ですが、洋食や韓国料理も提供されています。医学部キャンパスには日本食は基本的にないため、そこは少し残念ですが、値段と味には満足しています。日本と比べると、値段の違いが大きいと感じます。
現地学生と留学生の関係は?クラスメイトとの交流事情
サークル活動や趣味、授業の発表班、病院実習班が同じだったりすることで、現地の学生との関わりを持つことができます。放課後には一緒に卓球やバドミントンをしたり、勉強を教えあったり、時には一緒に食事に出かけることもあります。
医学部生の昼休みの過ごし方:勉強・リラックス・自由時間
昼休みは基本的に1~2時間ほどしかなく、お昼ご飯は食堂で食べるか、デリバリーやコンビニで購入したり、手料理をして部屋で食べたりします。食べ終わったら、勉強を続けるか、部屋でリラックスしたり、友達とお話ししたりします。
4. 午後の授業・実習のリアル
教授・指導医との関わり方の違いと学び方のポイント
教授や指導医はとても優しく、熱心に指導してくださり、気軽に話しかけることができます。「これをやりたい」「これを知りたい」「学びたい」と伝えると、できる限り対応してくれるので、積極的に動けばその分学べる環境が整っています。
医学部のテスト・試験対策!中国での勉強方法
勉強方法は人それぞれですが、日本語の教科書や映像授業で学んだ後に、改めて中国語で学び直して知識を変換する人もいれば、最初から中国語の教材や映像授業を使って学ぶ人もいます。私個人としては、日本語の教科書や映像授業で学んだ後に、改めて中国語の教材や映像授業を受けて勉強する方が頭に入りやすかったです。また、日常的に予習・復習を行っていれば基本的には問題ありませんが、テスト前には類似問題や問題集を解いたり、優秀な中国人学生が作成したまとめノートを参考にしたりもしました。
5. 放課後の過ごし方と勉強の習慣
放課後は勉強?リラックス?医学生の時間管理術
授業や実習が終わった後は、図書館やカフェ、空き教室で勉強したり、部屋でリラックスしたりします。また、ジムや体育館でテニス、バドミントン、卓球、プールなどのスポーツを楽しむこともあります。さらに、海外の友達や日本人の友達と一緒に美味しいご飯を食べに行ったりして外出することもあります。 基本的には、予習復習をしっかり行うルーティンを作ることで、時間に余裕ができると感じます。また、やるべきことをNotionなどのアプリで管理したり、試験までの勉強計画を作成することが大切だと思います。
医学部生の自習スタイル比較:中国と日本の違い
中国の医学生は自習時間が非常に長く、学習に対する意欲が高いことが特徴です。私の大学では図書館が24時まで開館しており、また24時間利用可能な空き教室も豊富にあります。試験期間でなくても、学生たちは熱心に勉強し、図書館は常に多くの学生で賑わっています。さらに、学生たちは試験に合格するためだけでなく、医学そのものを楽しんで学んでいる様子が見受けられます。そして、試験前になると席がすぐに埋まり、キャンパス内で勉強場所を確保するのが難しくなることもあります。このような学習環境からは、医学生たちの勉強に対する真剣さと、競争の激しさが伺えます。
アルバイトや課外活動は可能?医学部生の両立生活
基本的に医学部生は忙しく、勉強との両立が難しいため、アルバイトをしている人はあまりいない印象です。しかし、課外活動(ボランティア、サークル活動、研究など)には積極的に取り組んでいる学生が多く見られます。
6. 休日の過ごし方
北京で医学生がリフレッシュできるおすすめスポット
1.頤和園
頤和園は広大な庭園と美しい湖があり、自然の中でゆっくりとリラックスできる場所です。勉強や実習の合間に、静かな環境で心を落ち着けることができます。
2.故宮
北京の象徴的な場所で、歴史的な観光地としても有名です。故宮の中を散策しながら、中国の歴史に触れることでリフレッシュできます。
3.北京オリンピック公園
2008年のオリンピックのために作られた公園で、広い敷地にジョギングコースやサイクリング道があり、リフレッシュに最適です。
4.北京植物園
様々な植物があり、穏やかな時間を過ごすことができます。特に植物や自然が好きな方には、勉強の合間にリラックスできる場所です。
5.798芸術区
現代アートが集まるエリアで、カフェやギャラリーが多く、芸術を楽しみながらリラックスすることができます。独特な雰囲気を楽しむことができ、心のリフレッシュにおすすめです。
6.香山公園
北京市内から少し離れた場所にある香山公園は、秋の紅葉が美しいことで有名ですが、春や夏も自然を楽しむのにぴったりです。山を登ると北京の街並みを一望でき、気分転換にも最適です。
これらの場所は、勉強や実習で忙しい毎日を送っている医学生にとって、リフレッシュできる素晴らしいスポットです。
おすすめのご飯屋さん
①王婆大虾

エビ好き必見の人気海鮮料理店! 王婆大虾は、ピリ辛の麻辣大虾(エビ鍋)が名物の中国発の人気チェーン店。四川風の花椒と唐辛子が効いたスパイシーな味わいが特徴で、エビの旨味が凝縮された濃厚スープは、野菜や麺を加えて最後まで楽しめます。さらに、にんにくたっぷりの特製ソースにエビをつけて食べるのも絶品! リーズナブルな価格とカジュアルな雰囲気で、友人や家族とシェアするのに最適。中国各地に店舗があり、本場のエビ料理を気軽に堪能できます!
②玺源居刷肉
高級感あふれる北京の絶品しゃぶしゃぶ店!
玺源居刷肉は、伝統的な銅鍋火鍋で上質なラム肉などを楽しめる高級感あふれる名店。特製のゴマダレが肉の旨味を引き立て、澄んだスープで最後までさっぱり味わえます。洗練された空間と上質なサービスも魅力で、接待や特別な食事にも最適。

③ 胖子龙虾海鲜烧烤

豪快な海鮮(主にザリガニ)と焼き物が楽しめる人気店!
にんにくソースが効いた旨味たっぷりのザリガニ料理が名物。炭火焼きの海鮮メニューも豊富で、ビールとの相性抜群!カジュアルで活気あふれる雰囲気の中、仲間とワイワイ楽しめる一軒。
中国の医学生はどんな息抜きをしているのか?
1.スポーツ:テニス、バドミントン、卓球、プールなどの運動をすることが多いです。
2.カフェやレストランでの食事:友達と外食したり、カフェでリラックスすることが一般的です。
3.映画や音楽鑑賞:映画を観たり、音楽を聴いてリラックスすることもよくあります。
4.遊園地や観光地:週末には観光地や遊園地に行くことも息抜きの方法として人気です。
5.趣味やサークル活動:読書、ゲーム、映画、アート、研究などの趣味やサークル活動に没頭することもあります。
7. お金事情について
医学留学の生活費は?1ヶ月の支出を公開
1ヶ月の支出について紹介します。食費に関しては、デリバリーを利用しても、特別高いものを頼まなければ送料込みで1食500円程度に収まります。学校の食堂では1食200円ほどで食べることができるため、食費は比較的抑えやすいです。また、物価も非常に安いため、日常の生活費はあまりかかりません。特に、外出して遊ぶことがなければ、1ヶ月頑張れば5万円程度で生活することが可能だと思います。
医学留学の住居事情:寮とアパートどちらが良い?
大学6年生までは、基本的に大学の敷地内にある留学生寮に住むことができます。大学の敷地外に住む場合は、多くの書類を提出する必要があり、手続きが煩雑なため、寮に住む方が手軽で便利です。また、寮では設備の修理対応が迅速で、例えばトイレやクローゼットが壊れた場合でも、寮のグループチャットで依頼すれば、夜遅くでなければ即日修理してもらえます。さらに、有料で清掃サービスを利用することも可能です。セキュリティ面でも安心で、寮の入り口には警備員が常駐しており、顔認証システムでのみ入館できるため、安全な環境が保たれています。加えて、同じ寮に多くの友人が住んでいるため、困ったときに助け合えるのも大きなメリットです。このような点から、手続きの簡便さ、安全性、サポート体制を考えると、寮に住むのが最も快適だと言えると思います。
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