【略歴】

産業医科大学医学部卒業後、都内総合病院や大学病院にて皮膚科、精神科、麻酔科などの研修を行いました。その後、大手企業にて産業医として勤務し、職場の安全衛生、健康管理業務(特にメンタルヘルス業務)に従事しました。2013年に大手美容クリニックに入職し、集客力を買われて翌年に当時のクリニック最速で分院長に就任し、院長として院の業績拡大に尽力しました。2019年にアートメイクで日本最大規模の大手美容クリニックに転職し、統括指導医として、美容皮膚科部門立ち上げを統括し、全国複数院の美容皮膚科展開に取組みました。同クリニックではYouTubeチャンネルも立ち上げ、登録者数1万人弱、総視聴回数も100万回程度のチャンネルとなりました。その後、2022年9月に六本木にて「MiSA Clinic六本木本院」を独立開業いたしました。

院長:寺井 美佐栄Dr.

<所属学会>
・日本抗加齢医学会認定専門医
・日本美容皮膚科学会
・日本レーザー医学会
・日本産業衛生学会専門医

<資格>
・アラガン社ボトックスビスタ認定医
・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

【どんなお子さんでしたか?】

コミュニティのなかで自然とリーダー役になるような子どもでした。小学生の頃から学級委員や生徒会、運動会の選手宣誓をするなど人前に立つことを多く経験してきました。

【医学部を目指すきっかけは何でしたか?】

医療家系でないうえ家族に理系がいないような環境でしたが、理系の中学に入学したことで、周囲に医学部を目指す生徒が多く自然と興味を持ちました。そんな中、当時進路面談で先生に「今の学力では医学部は到底受からない」と言われ、その悔しさから医学部受験を決意。高校3年生から理系に転向しひたすら勉強する日々でした。

【研修病院はどのように選びましたか?】

産業医科大学に入学したため、学費の返還免除制度を受けるために、産業医の職務に就くか、産業医科大学の大学病院、全国の労災病院にて9年間勤務する必要がありました。当時、まずは臨床医として働きたいという思いが強く、東京労災病院を研修先に選びました。

【実際に、研修はどうでしたか?】

臨床研修にスーパーローテート方式が初めて導入された年で、先生方も研修医も手探り状態での研修でした。そのため、今では考えられないような様々な経験をさせていただき、結果として、人にも環境にも恵まれ、貴重な学びを得ることができました。

【多くの診療科の中から、美容皮膚科を選ばれた理由を教えていただきたいです】

予防医学に興味があったこと、また産業医科大学の義務年限を果たすということも考え、研修後は産業医として働きました。計9年の義務を果たし、次なるチャレンジを考えたときに、もともと皮膚が好きだったこと、また自身が子どもの頃アトピー性皮膚炎だったために唯一通っていたのが皮膚科だったということもあり、皮膚科に興味を持ちました。なかでも、美容皮膚科は今ほどクリニック数も多くなく、この分野であれば皮膚科領域に参入し、今後のキャリア形成が可能なのではないかと考え、美容皮膚科を選びました。その中でも、レーザー治療などがしっかり学べること、そして数多く患者さんを診て経験値を増やせることが魅力に感じ中規模の美容皮膚科クリニックに入職しました。

【クリニックを開業したきっかけを教えていただきたいです】

発展の著しい美容医療業界で、患者様へより良い医療を提供したいという思いを持つ一方で、勤務医という立場だとやはり自分の一存では決められないことも多くやりづらさを感じていました。また、YouTubeを始めて、自身の認知度が上がったことで、多くの患者様が全国から来てくださったことで自信を持つことができました。当時からYouTubeは企画やトーク内容等もすべて自分で考えて作っていたため、クリニックを開業して自分の言葉で発信していくというイメージも次第につくようになりました。後ろ盾が何もない中でクリニック開業を決意し行動に移すことができたのは、通ってくださる患者様やYouTubeをいつも見てくださる方から大きな力を頂けたからだと思っています。

【クリニックを開業後に感じた、ギャップ・苦労はありますか?】

都内の大手クリニックで統括指導医として美容部門の立ち上げを行った際は、スタッフの教育や取りまとめなど、多くの人を動かしていく難しさや、一から作り上げる苦労がありました。それに比べ、開業は自分の意向で全て進めることができるという点でそれほど大きな苦労は感じず、むしろ開業してよかったと思ったことのほうが多かったです。ですが、日々クリニックを運営していくなかで感じる難しさは集客と医師の確保。現状集客はYouTube等のSNSをメインに行っており、そのための撮影も数多くこなしていますが、医者である以上やはり診療に重きを置く必要があります。マーケティングや広報業務と診療のバランスは、これからも考えていくべき課題です。また、クリニックの理念を理解し、同じ方向に向かっていくことのできるような良い医師の確保も難しい問題です。自分ひとりが診療し働いている環境では、変化のない組織になってしまいます。クリニックの成長と変化のためにも、医師の確保には引き続き力を入れて取り組んでいきます。

【クリニック運営で、工夫されていることを教えていただきたいです】

患者様と最も長く、近い距離感で仕事をするスタッフの満足度を高めることです。通常、美容クリニックのスタッフ用休憩スペースは非常に小さい場合が多いですが、当院では別館を設けて広い休憩室を確保し、日々ストレスなく働けるよう配慮しています。また、残業はしないと決め、業務効率化のため、完全ペーパーレスを導入しました。同意書やカルテはもちろん、勤怠管理や有休の申請などもすべてペーパーレスで行うなど、作業効率を高めて残業ゼロを実現しています。スタッフの満足度の向上は、ひいては患者様の満足度向上に繋がります。そして患者様が喜ぶ姿、明るい表情に立ち会えることで当院もハッピーになる、そんなWin-Winな関係の構築を大切にしています。

【若手医師へのひと言、お願いします!】

一見華やかに見える美容医療業界ですが、決して楽ではありません。集客に関しては、保険医療よりもさらに難しく、努力が必要であることを実感します。美容クリニックの数も増え続けている今、お客様は事前にSNSなどで情報を集めてクリニック選びをされる方が多いため、医師もしっかりと発信力を持ち、美学を自分の言葉で伝えていくことが必要になってきます。また、美容医療を行う医師は指名をしていただけるか否かで残酷なほどに差が開きます。選ばれるためにはその人ならではのセンスが非常に重要ですが、始めからそのような圧倒的なセンスを持ち合わせていなくとも、絶えず努力を重ね技術を磨き続けることが必要不可欠です。そして、日々のスタッフとのコミュニケーションにも気を配るなど、お客様だけでなく周りのスタッフにも信頼され選ばれる人になる努力を重ねていくことで、良いドクターへの道が開けていくのではないかと思います。

施設名医療法人社団ミサズメディカル MiSA Clinic六本木本院
診療科目美容皮膚科
責任者理事長・院長:寺井 美佐栄
電話番号03-6910-5774
所在地〒106-0032 東京都港区六本木6-1-8 六本木グリーンビル4F
公式サイトhttps://misa.clinic/
Instagramhttps://www.instagram.com/misa.clinic/
You Tubehttps://www.youtube.com/channel/UCDCHMJp6f_mYEkaW_-7Keyw

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